長引く地震と避難生活……健康面での注意点は?

九州地方……特に熊本を襲った大地震から、5日が経過しました。
現地では懸命な救助活動の他、徐々に支援活動も活発化してきています。
しかし、依然として余震が続いており、また自宅に帰る事ができず避難生活を余儀なくされている人々も多く存在しており、支援の遅れも目立ち始めています。

避難生活が長引くと、精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまい、やがて健康面に悪影響が現れます。
もっとも指摘されているのが、車での避難生活を強いられている人に多い「エコノミークラス症候群」です。
これは、呼吸困難など命に関わる重篤な症状を引き起こす事もあり、最悪の場合は死に至る可能性もある、極めて危険な病気です。
中高年・妊娠中・出産直後の女性に多いとされていますが、男性でも発症のリスクはありますので、注意が必要です。

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予防策としては、こまめな水分補給に加え、体を動かす事が挙げられます。
ただ、体を動かすのはともかく、水分補給に関しては、ライフラインの寸断により難しいというケースが多いでしょう。
支援物資が届いていない地域も多いという情報があり、一刻も早い救援が望まれます。

もう一つ注意したいのが、衛生面。
断水が続いているという事は、お風呂に入れないという事でもあります。
免疫力が弱い乳幼児や高齢者の場合、感染症のリスクも出てきます。
水道が使えない以上、体を拭くためのシートに頼らざるを得ません。
しかし、日頃からの備えとして水や食料、医薬品に意識は行きますが、こういうシート類はなかなか思いつかないのではないでしょうか。
専用のシートでなくても、ウェットティッシュがあれば大いに役立つ事でしょう。

1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、そして今回の地震。
震災を繰り返す度に、避難生活が長引いて健康面での問題が出てくるのですが、月日が流れると共に忘れ去られてしまいがちです。
「いつ、どこで大地震が起きてもおかしくない」という意識のもと、自宅での防災対策を今一度見直す必要があると実感させられます。